AT-BCシステム
システム概要
活性汚泥法と回転生物接触法を進化させた排水処理システムであり、バチルス菌を活性汚泥槽内及びAT-BC装置(立体回転装置)で増殖させる事によりBOD・T-N・T-P等を効率よく除去し、更に悪臭までも除去する画期的なシステムです。処理フローは調整槽・AT-BC装置・ばっ気槽・沈殿槽が標準で、沈殿槽無しで接触ばっ気槽、沈殿槽無しで膜ろ過システム等、様々な状況に対応できます。
装置の概要
AT-BC装置は厚さ50mm直径2000mmのへちま状の接触体数体を回転させ廃水と接触させる事により、そこに固着した微生物が有機物を60〜70%除去する目的で使用します。ばっ気槽の前段に設置する事によりBOD負荷を大幅に軽減するため、後段のばっ気槽が小さくなります。更にばっ気槽に要する空気量が少なくて済む為電力費も大幅に削減できます。余剰汚泥についても在来法に比べると30%〜50%削減されます。
接触体が網状構造(タワシ状)なので、微生物の付着量が多い上に酸素供給能力が大きいので微生物の増殖、活性化が促進されます。したがって単位面積あたりに極めて高負荷の処理が可能で、従来式の活性汚泥法や回転円板法と比較して設備費、維持管理費、設置スペースの減少を可能にします。